LGBT落語研究会のことが新聞記事になりました。
この記事は、本多一麻さんの記事ですが、LGBT落語研究会の結成と、活動場所としてQueer_Sの名前も出でおり、具体的に月に2回ほど集まっていることも書かれていますので、落研の記事ともいえますね。
「落語をやりたい若者や、似た悩みを抱える人たちに、どんどん参加してほしい」と本多さんは記事の中で語っていますが、本当にそのとおりだと思います。

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LGBTの悩み 高座で 東区の本多さん 有志で研究会、新作も(中日新聞 2019/02/26)
落語をする本多さん 緑区徳重で

性的少数者(LGBT)の体験や悩みを落語に取り入れ、高座に上がり続ける人がいる。自身も心と体の性が一致しない「トランスジェンダー」当事者の本多一麻(かずま)さん(東区)
始めてまだ日は浅いが、1月にはLGBTの要素を取り入れた落語を考える研究会を結成し、マイノリティの理解につなげるための活動を始めた。(斉藤雄介)
「LGBTって、分かります?」。緑区元重地区会館で今月中旬に開かれた寄席。高座に座った本多さんが、落語の本題に入る前の「マクラ」で40人の来場者に語りかけた。「『L』がレズビアンで…」。軽快に続ける。
「『そんな男か女か分からない人に近寄っちゃダメ』なんて、言われることもありますが」
名古屋の女子高に通っていたころ、演劇で男性を演じて気付いた。恋愛対象は同性の女性。「男として役者になりたい」。上京して劇団に所属し、おなべバーなどで働いた。25歳からホルモン注射も始めた。
生活のために美容師免許を取得し、5年前に帰郷して開業。名古屋で芸能事務所に入ったが、男女どちらの更衣室に入ったらいいか分からない。男役を演じる機会も満足になく、「一人で葛藤していた」。そんなころ、落語に出会った。
劇団員が落語をする寄席で、始めて高座に上がったのが一昨年秋。男も女も、一人で演じ分ける芸能が肌に合った。
以来独学で技を磨き、高齢者施設などでも披露している。女役を演じる時も、男役を引き立てるよう工夫すれば苦にならず、「落語で精神衛生を保っている面が正直ある」と話す。
1月末には、落語愛好家や性的少数者の知人ら10人ほどと「LGBT落語研究会」を設立した。狙いは、古典落語を研究して理解を深めつつ、そこにLGBTの日常や体験を盛り込んだ新たなネタを創作すること。中区栄4のダイニングバー「Queer+s」(クィアーズ)に月2回ほど集まり、差別的な表現になっていないかなどもチェックする。
「落語をやりたい若者や、似た悩みを抱える人たちに、どんどん参加してほしい」と本多さん。研究会で考案した新作は、3月以降に出演する寄席などで披露する予定という。

20190226_LGBTの悩み・高座で(中日新聞)

LGBTの悩み 高座で 東区の本多さん 有志で研究会、新作も(中日新聞 2019/02/26)

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