当店にもよく来ている、レインボーなごやの仲間が、昨年の参院選をきっかけに、愛知県と蒲郡の選挙管理委員会にたいして、選挙のお知らせハガキからの性別欄の削除や、戸籍上の性別と見た目の性別が異なる人への投票所での対応への配慮を求める申し入れを行ったことが、10/5に開催された愛知県下の全市町村の担当者をあつめた会議で共有されました。愛知県の選管では投票所では性別欄の確認はしない方針になった模様です。小さな声でも届ければ変わるということでしょうか。
「性別一致」確認せず・氏名、小声で「性的少数者 配慮を」県選管 支援団体要請受け(朝日新聞・名古屋版)
2017年10月6日03時00分
会議に参加した各市区町村の選挙事務の担当者ら=名古屋市中区の県図書館
県選挙管理委員会は5日、名古屋市内で開いた県内の全市町村の選挙事務担当者を集めた会議で、生まれた時の性別と心の性別が一致しないトランスジェンダーの有権者が投票する際、氏名確認などで配慮するように求めた。性的少数者(LGBT)の支援団体が改善を求めていた。
県図書館であった会議では、県選管の担当者が選挙事務マニュアルで投票所を訪れた人と選挙人名簿を照合する際、「性別が一致するか確認」などとした部分を削除したことを報告。氏名などを確認する必要があれば、「周囲に聞こえないように小声で確認すること」と注意を促した。
改善を求めた東海3県でLGBTを支援する民間団体「レインボーなごや」によると、昨年の参院選で、普段は女性として生活している有権者が投票に訪れた蒲郡市内の投票所で、男性と分かるような名前を周囲にも聞こえる大きさの声で読み上げられたという。
この有権者は「近所の人もいたのに、戸籍上は男性だと周知されているようだった」と苦痛に感じて団体に相談。団体は昨年と今年9月の2回ににたわり、県選管に「戸籍に登録されている性別とは異なる性別で日常生活を送る人たちが、安心して投票できるようにして欲しい」と要請していた。
県選管の担当者は取材に対し、「せっかく投票に来た有権者に嫌な思いをさせてしまい申し訳ない。このようなことがないよう改善したい」と話した。
レインボーなごやの山口徳明共同代表(42)は「見た目と違う性だと本人の了解なく暴露するのは大変な苦痛だということを理解して欲しかった。駄目かなと思っていたので(県選管の対応は)ありがたい。選挙の度に悩んできた当事者のために申し入れをしてよかった」と話した。(日高奈緒)
http://www.asahi.com/articles/ASKB54T6TKB5OIPE014.html